「alt属性」とは何かを初心者向けに分かりやすく解説【基礎知識】

これまで、弊所にてホームページ制作をさせていただく中で「alt属性(オルトぞくせい)」について、ご依頼者様よりご質問を頂戴したことがあります。画像のalt属性は、ホームページ制作において非常に重要な要素です。適切に記述されたalt属性は、視覚に頼らずホームページを利用するユーザーへの配慮となり、SEOにも貢献します。この記事では、alt属性の基礎知識や重要性、効果的な記述方法とよくある間違いまで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

なお、弊所MURASAKI PAGEでは、「後悔・失敗をさせないホームページ制作」をモットーに、業界屈指の低価格で高品質なホームページ制作を提供しております。現在、完全無料お試し制作サービスを実施しておりますので、この機会にぜひお試しください。「とりあえず話だけ聞きたい」というご相談もお待ちしております。いつでもお気軽にお問い合わせください。

目次

alt属性とは?基本的な役割とその定義

alt属性の定義とその歴史

alt属性とは、ホームページ上の画像が何らかの理由で表示されない場合、その代わりとなるテキスト情報を提供するためのHTMLタグの一部です。この「代替テキスト(altテキスト)」は、視覚的に画像を確認できないユーザーや、スクリーンリーダー(音声読み上げソフト)などの支援技術を使用しているユーザーに画像の内容を伝える重要な役割を果たします。

alt属性はインターネット初期の時代から存在し、当初は画像が正しく読み込めない場合の補助的な役割として使用されていました。しかし、現在ではWebアクセシビリティ(利用しやすさ)やSEOの観点からも注目され、特にホームページを制作する際にはalt属性の適切な記述が欠かせません。

Webアクセシビリティとalt属性の深い関係

Webアクセシビリティとは、視覚や聴覚に障害のあるユーザーを含め、すべての人がWebコンテンツを平等に利用できるようにする取り組みです。この中でalt属性は、視覚障害者や音声読み上げソフトを使用するユーザーにとって、画像の内容を理解するための重要な手段となります。スクリーンリーダーは、alt属性に記載されたテキストを読み上げることによって、視覚情報を言語化して提供します。

例えば、料理のレシピサイトで料理の写真が表示されない場合、その写真のalt属性に「グリルで焼いたジューシーなステーキ」と記載されていれば、視覚的な情報がなくても料理の内容が伝わります。このように、alt属性はインターネット利用者全員に平等な情報アクセスを提供するための必須の要素です。

alt属性の重要性とその活用方法

画像が表示されない場合の代替機能

alt属性が最も重要な場面は、画像が何らかの理由で表示されない場合です。例えば、インターネット接続が不安定な環境や、ブラウザ設定で画像の読み込みを無効化しているときには、画像そのものが表示されません。しかし、alt属性に適切な説明が記載されていれば、画像が表示されなくてもその画像が伝えようとしている情報をユーザーに理解させることができます。

例えば、ECサイト(オンラインショップ)で商品画像が表示されない場合、その商品画像に「赤いポリエステル製のスポーツウェア」といったテキストを記載しておけば、ユーザーは画像を見なくてもその商品の情報を正確に把握できます。このように、alt属性は画像の内容を文字情報として代替する役割を果たします。

視覚障害者への配慮とSEOの向上

視覚障害者の多くは、スクリーンリーダーを使用してWebコンテンツを利用しています。視覚情報を音声で伝えるため、alt属性に記載されたテキストがそのまま読み上げられるため、正確な情報提供が求められます。適切なalt属性を記述することは、視覚障害者の方々がWebを快適に利用できるようにするための基本的な配慮です。

また、alt属性はSEOにも貢献します。検索エンジンは画像そのものを「見る」ことができませんが、alt属性のテキストを基に画像の内容を理解します。適切に記述されたalt属性は、画像検索における表示率向上や、コンテンツ全体の関連性を高め、結果としてSEO効果を向上させることができます。

ユーザー体験(UX)の向上

alt属性の適切な設定は、ユーザー体験(UX)の向上にもつながります。例えば、画像が表示されない場合でも、alt属性に記載された内容が表示されるため、ユーザーは画像から得られるべき情報を失わずに済みます。これにより、ホームページの信頼性が高まり、閲覧者にとって使いやすい環境を提供できます。

効果的なalt属性の記述方法と注意点

明確で簡潔なテキストを記載する

alt属性を記述する際は、画像の内容や意図を簡潔で明確に表現することが重要です。例えば、「犬」というテキストだけでは不十分ですが、「公園でボールを追いかける犬」と記載すれば、画像の内容がより具体的に伝わります。これはユーザーが画像を見なくても、テキストを読むことで正確にイメージを持つための工夫です。

また、多くの画像を扱う場合、一つひとつのalt属性が長すぎないように注意することが大切です。長すぎる説明は、スクリーンリーダーを使っているユーザーにとって負担になりかねません。

よくあるNG例とその改善方法

alt属性に関するよくあるNG例を紹介します。

画像が装飾目的ではないのにalt属性を空にする

画像が装飾目的ではない場合、alt属性が空のままになっていると、スクリーンリーダーを使用するユーザーにとって情報が欠けてしまいます。

NG例

<img src="steak.jpg" alt="">

改善例

<img src="steak.jpg" alt="グリルで焼いたジューシーなステーキ">

画像の内容を十分に説明していない

alt属性は画像の内容を具体的に説明するべきです。漠然とした記述は避けましょう。

NG例

<img src="sportswear.jpg" alt="服">

改善例

<img src="sportswear.jpg" alt="赤いポリエステル製のスポーツウェア">

同じ画像に異なるalt属性をつける

同じ画像をページ内で複数回使用する場合、そのalt属性を統一することが重要です。

NG例

<img src="dog.jpg" alt="公園でボールを追いかける犬">
<img src="dog.jpg" alt="公園を走り回っている犬">

改善例

<img src="dog.jpg" alt="公園でボールを追いかける犬">
<img src="dog.jpg" alt="公園でボールを追いかける犬">

無意味な画像にalt属性をつける

無意味な装飾画像にalt属性を付けるのは、逆に混乱を招くことがあります。意味のない画像にはalt属性を空にしましょう。

NG例

<img src="background-pattern.jpg" alt="背景画像">

改善例

<img src="background-pattern.jpg" alt="">

スクリーンリーダーのテストと確認方法

alt属性が正しく機能しているかを確認する方法として、スクリーンリーダーを使用して実際にテストを行うことが重要です。Google Chromeの開発者ツールや拡張機能を使うことで、alt属性が正しく表示されているか、または不十分な場合には改善できる点を確認することができます。

alt属性の最適化を意識した運用

画像ごとに適切な代替テキストを記載することが、alt属性の最適化に繋がります。簡潔でわかりやすい説明を心がけ、SEO施策を意識したキーワードの使用は自然に行いましょう。

また、定期的にホームページ全体のalt属性をチェックし、特に重要な画像が正しい説明を持っているかどうかを確認することで、より良いユーザー体験(UX)とSEO効果が期待できます。

まとめ

alt属性は、ホームページのユーザー体験(UX)検索エンジン最適化(SEO)において重要な役割を果たします。

視覚的な障害があるユーザーや検索エンジンにも理解されやすいホームページとなるよう、alt属性についてしっかり理解し、正しい記述を実践しましょう。これにより、より多くの人にとって利用しやすいホームページ作りが実現できます。


無料お試し制作のご依頼・ご相談、
ご不明な点等ございましたら、
お気軽にお問い合わせください。

ホームページ用語解説一覧

筆者情報

堀 和幸
MURASAKI PAGE 代表
IT企業でECサイトの構築・運営を専任で担当し、その後もコーポレートサイトの構築・運営に深く関与。十数年にわたる豊富な経験と専門知識を活かし、ホームページ制作事務所MURASAKI PAGEを創業。これまでに多くの企業様から信頼を得ている。手掛けたホームページ制作では、企業様のお問い合わせ件数の増加や売上アップを実現し、効果的なホームページ運営に貢献。「後悔・失敗をさせないホームページ制作」を理念に、業界初となる追加費用なしでのホームページリニューアルサービスをスタートし、ご依頼者様のビジネスに貢献するホームページ制作を通じて、信頼性と専門性を確かなものとして提供し続けている。
目次