「IPアドレス」とは何かを初心者向けに分かりやすく解説【基礎知識】

これまで、弊所にてホームページ制作をさせていただく中で「IPアドレス」について、ご依頼者様よりご質問を頂戴したことがあります。インターネットを利用しているとよく耳にする「IPアドレス」という言葉。しかし、その役割や仕組みを正しく理解している方は少ないかもしれません。特にホームページを運営する際、IPアドレスはとても重要な要素となります。この記事では、IPアドレスの基礎知識とその重要性を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

なお、弊所MURASAKI PAGEでは、「後悔・失敗をさせないホームページ制作」をモットーに、業界屈指の低価格で高品質なホームページ制作を提供しております。現在、完全無料お試し制作サービスを実施しておりますので、この機会にぜひお試しください。「とりあえず話だけ聞きたい」というご相談もお待ちしております。いつでもお気軽にお問い合わせください。

目次

IPアドレスとは?基本的な仕組みと役割

IPアドレス(アイ・ピー・アドレス)は「Internet Protocol Address」の略で、インターネット上でデバイスを識別するための唯一無二の番号です。私たちがインターネットで情報を送受信する際、IPアドレスを使って通信先や受信先を特定しています。インターネット上のすべてのデバイス(パソコン、スマートフォン、Wi-Fiルーターなど)は、固有のIPアドレスを持っており、この番号によってデータが正しい場所に送られるのです。

現在使われているIPアドレスには「IPv4」と「IPv6」の2種類があり、それぞれ異なる方式でデバイスの識別番号を提供します。両者の役割は同じですが、形式や容量に大きな違いがあります。

IPアドレスが果たす重要な役割

IPアドレスは、インターネット通信の基盤となるもので、データが正しく届くために欠かせません。例えば、ブラウザでホームページを表示する際、URLを入力すると、そのURLは最終的に対応するIPアドレスに変換され、インターネット上のサーバーと接続します。このプロセスがなければ、インターネット上で情報のやり取りを行うことはできません。

さらに、IPアドレスは通信のセキュリティやネットワーク管理にも重要な役割を果たします。特定のIPアドレスを追跡することで、不正アクセスの原因を特定したり、ネットワーク上のトラブルを解決したりできます。これにより、インターネット環境の安全性を確保することが可能となります。

IPアドレスの種類と特徴

グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレス

IPアドレスは使用される場所によって「グローバルIPアドレス」と「プライベートIPアドレス」に分けられます。

グローバルIPアドレス

グローバルIPアドレスは、インターネット上で識別されるアドレスです。インターネット上で通信を行う際に使用され、各デバイスに他と被ることなく割り振られます。

プライベートIPアドレス

プライベートIPアドレスは、家庭や企業内のローカルネットワークで使用されるアドレスです。家庭のWi-Fiルーターが内部のデバイスに割り振るIPアドレスがこれに該当します。このアドレスはインターネット上では直接使用されません。

プライベートIPアドレスをインターネットで使用せず、NAT(ネットワークアドレス変換)を使って通信を橋渡しすることで、限られたIPアドレスを効率的に利用できる仕組みになっています。

固定IPアドレスと動的IPアドレスの違い

IPアドレスは設定方法によって「固定IPアドレス」と「動的IPアドレス」に分類されます。

固定IPアドレス(静的IPアドレス)

固定IPアドレスは、設定後変更されることがないアドレスです。サーバーの運営やリモートアクセスなど、安定したネットワーク環境が求められる場合に便利です。ただし、手動で設定を行う必要があり、管理が少し手間になります。

動的IPアドレス

動的IPアドレスは、インターネット接続ごとに自動的に割り振られるアドレスで、ほとんどの家庭用インターネット接続で使用されています。動的IPのメリットは、設定が不要で管理が簡単なことです。ですが、特定のIPアドレスが必要なサービスには不向きな場合もあります。

IPv4とIPv6:新旧アドレスタイプの違い

現在インターネットで使用されているIPアドレスは、主に「IPv4」と「IPv6」の2種類です。

IPv4

IPv4は、インターネット初期から使われてきたアドレスタイプで、32ビットのアドレス構成です。4つの10進数で表現され(例: 192.168.0.1)、限られた数のIPアドレスしか提供できません。このため、IPv4アドレスの枯渇が問題となり、より多くのアドレスを提供できるIPv6へ移行が進んでいます。

IPv6

IPv6は、128ビットのアドレス構成で、16進数で表記され(例: 2001:0db8:85a3::8a2e:0370:7334)、膨大な数のIPアドレスを提供可能です。IPv6では、アドレスの数が非常に多いため、IPv4のアドレス枯渇問題を解決し、将来にわたって安定したインターネット環境を支えるために重要な役割を担います。

IPアドレスの確認方法と設定

自分のIPアドレスを確認する方法

自分のIPアドレスを知ることは、ネットワークの問題解決や設定に役立ちます。パソコンやスマートフォンでIPアドレスを確認する方法は次の通りです。

Windows

Windowsでは、「コマンドプロンプト」を開き、ipconfigと入力することでローカルネットワークのプライベートIPアドレスが表示されます。

Mac

Macでは、「システム環境設定」から「ネットワーク」を選び、接続中のネットワークをクリックすることでIPアドレスが確認できます。

スマートフォン

スマートフォンでは、iPhoneやAndroidの設定画面からWi-Fi接続情報を開き、接続中のネットワークのIPアドレスを確認することができます。

Wi-FiルーターのIPアドレスを確認する方法

Wi-FiルーターのIPアドレスを確認するには、まずブラウザを開き、ルーターのデフォルトIPアドレス(例: 192.168.0.1や192.168.1.1)を入力します。ログイン画面が表示されるので、ユーザー名とパスワードを入力し、管理画面にアクセスします。そこから、ルーターのプライベートIPアドレスや、インターネット接続時に割り当てられたグローバルIPアドレスを確認できます。

IPアドレスの活用とセキュリティ

IPアドレスとネットワークセキュリティ

IPアドレスは、ネットワークのセキュリティ管理にも重要な役割を果たします。例えば、不正アクセスやサイバー攻撃を受けた際、IPアドレスを特定することで攻撃元を追跡し、対応策を講じることができます。また、特定のIPアドレスからの通信をブロックすることで、ネットワークへの不正アクセスを防ぐことも可能です。

さらに、IPアドレスを使ってネットワークのトラブルシューティングを行う際にも、その原因を特定しやすくなります。家庭内のWi-Fi接続に問題がある場合、ローカルIPアドレスやルーターの設定を確認することで、問題解決の手がかりを得ることができます。

ドメイン名とIPアドレスの関係

私たちが普段使う「example.com」などのドメイン名は、実際には対応するIPアドレスに結びついています。人間にとって、数字の羅列であるIPアドレスは覚えにくいため、ドメイン名が使われています。しかし、インターネットの通信機器は、ドメイン名を直接理解することができません。この問題を解決するのが、DNS(Domain Name System)という仕組みです。

DNSは、ドメイン名を対応するIPアドレスに変換する役割を担っています。これにより、ユーザーはドメイン名を入力するだけで、IPアドレスを意識することなくインターネットを利用できるのです。

まとめ

IPアドレスは、インターネット上での通信を支える重要な役割を果たしています。ホームページへのアクセスやデータの送受信、さらにはネットワークセキュリティの管理においても欠かせません。

IPアドレスの基本的な理解を深めることで、インターネットの仕組みをよりよく把握し、安全で効率的な運営が可能となります。IPアドレスに関する知識を身につけることで、日常的なインターネット利用に役立つだけでなく、ネットワークのトラブルシューティングやセキュリティ対策にも有用です。


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筆者情報

堀 和幸
MURASAKI PAGE 代表
IT企業でECサイトの構築・運営を専任で担当し、その後もコーポレートサイトの構築・運営に深く関与。十数年にわたる豊富な経験と専門知識を活かし、ホームページ制作事務所MURASAKI PAGEを創業。これまでに多くの企業様から信頼を得ている。手掛けたホームページ制作では、企業様のお問い合わせ件数の増加や売上アップを実現し、効果的なホームページ運営に貢献。「後悔・失敗をさせないホームページ制作」を理念に、業界初となる追加費用なしでのホームページリニューアルサービスをスタートし、ご依頼者様のビジネスに貢献するホームページ制作を通じて、信頼性と専門性を確かなものとして提供し続けている。
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